インプラントの手術
に関するQ&A
インプラント手術中に使用される麻酔はどのような種類がありますか?
インプラント手術で使用される麻酔は、主に局所麻酔と静脈内鎮静法です。通常は局所麻酔が使用され、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。不安が強い患者さんには、静脈内鎮静法が選択肢として利用でき、リラックスした状態で手術を受けることができます。 静脈内鎮静法は全身麻酔とは違い、完全に意識がなくなるわけではなく、ウトウト眠っているような感覚になります。
インプラント手術にはどのくらいの時間がかかりますか?
手術時間は、埋め込むインプラントの数や症例の複雑さによって異なりますが、インプラント1本の場合は30分程度で完了します。ただし、インプラントを埋め込む本数が多い場合や、骨造成を伴う場合は、手術時間が2時間程度かかる場合もあります。
インプラント手術後、腫れはどのくらい続きますか?
個人差がありますが、一般的に術後2〜3日目がピークで、1〜2週間程度で落ち着くといわれています。しかし、骨造成を行った場合は腫れがさらに長引くことがあります。
インプラント手術後、食事や飲酒、運動はできますか?
手術直後は、麻酔が完全に切れてからおかゆや麺類などの柔らかい食事を摂ることが推奨されます。硬いものや刺激の強い食べ物は避けましょう。また、血行が良くなることで痛みや腫れが悪化する可能性があるため、術後1週間程度は飲酒や激しい運動を控える必要があります。
インプラント手術は入院が必要ですか?
一般的に、インプラント手術は日帰りで行われることがほとんどで、入院の必要はありません。手術後、少し休憩を取ってから帰宅できます。ただし、全身麻酔が必要なケースや重度の全身疾患がある方は入院が必要になる場合もあります。
インプラント手術で神経を損傷するリスクはありますか?
下顎の奥歯にインプラントを埋入する際、下顎管(神経と血管が通るトンネル)を損傷するリスクが稀にあります。これにより、下顎、下の歯、唇などに麻痺やしびれが生じる可能性があります。CT検査による精密な診断と治療計画を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
上顎にインプラントを埋入する際、副鼻腔への影響はありますか?
上顎にインプラントを埋入する際に上顎の骨が薄いと、インプラント体が上顎洞に入り込んでしまい、副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。そのため、骨量が不足している場合は、サイナスリフトなどの骨造成手術が必要になることがあります。
インプラント手術後に仮歯をすぐに装着できますか?
はい、骨の状態が良い場合など、特定の条件下では「即時負荷インプラント」という技術により、手術当日に仮歯を装着することが可能です。これにより、治癒期間を待たずに機能性と審美性を回復できます。
インプラント手術後に痛みが長引く場合、どうすればよいですか?
手術後の痛みは通常数日で治まりますが、痛みがひどい、2週間以上続く、または腫れや膿などの症状を伴う場合は、速やかに歯科医院に連絡してください。これは細菌感染、神経損傷など、何らかの問題が発生している可能性があります。
骨が足りない場合でもインプラント治療は可能ですか?
はい、顎の骨の量が不足している場合でも、骨造成(GBR法、サイナスリフト、ソケットリフトなど)と呼ばれる追加の手術を行うことで、インプラントを埋入するために必要な骨量を増やすことが可能です。
インプラント手術を受ける歯科医院を選ぶ際のポイントは何ですか?
インプラント治療は専門的な知識と技術を要するため、経験豊富な歯科医師が在籍しているか 、CTスキャンなどの診断設備が整っているか 、衛生管理が徹底されているか 、そして万が一のトラブル発生時に適切に対応できる体制があるかなどを考慮して歯科医院を選ぶことが重要です。治療前の丁寧なカウンセリングと説明も、安心して治療を受けるための大切な要素です。