インプラントの痛み
に関するQ&A
インプラント治療で痛みを感じることはある？
インプラントを埋め込む手術では麻酔を使用するため、麻酔の注射を行うときのチクッとした痛み以外の痛みはほとんどありません。稀に、麻酔の効きが悪い場合や神経の近くでは痛みを感じることがありますが、痛みを伝えればすぐに麻酔を追加してもらえるため、痛みに耐えながら治療をすることはありません。
インプラント手術が終わったら麻酔が切れる前に痛み止めを飲むことで、手術後の痛みを予防することができます。
インプラント手術後痛みはいつまで続く？
インプラント手術後の痛みは、じんわりとした痛みが1週間ほど続くことがあります。長い方では2週間ほど痛む場合があり、日がたつごとに痛みが強くなる場合、全く痛みの強さが変わらない場合は歯科医師に相談するようにしましょう。
ほとんどの場合、痛み止めで抑えることができる程度の痛みだといわれていますが、喫煙をしている場合や、運動・飲酒・入浴などをすると痛みが強くなったり長引くことがあります。
インプラント治療を受けた後の痛みのピークは？
インプラント治療の痛みは、手術から2～3日がピークであるといわれています。痛みが強い間は処方されたロキソニンなどの痛み止めを飲むようにしましょう。
痛みが強い場合は冷やすことも効果的ですが、水で濡らしたタオルで外側から冷やす程度にしておくことがおすすめです。口の中に氷を含んだり、長時間氷やアイスパットで冷やし続けたりはしないようにしてください。
また、激しい運動や入浴、飲酒などで血行がよくなると痛みが強くなる可能性があります。手術から数日は安静にして過ごすようにしましょう。
インプラント治療後に痛みが続く原因は？
インプラント手術後の痛みは、多くの場合2～3日をピークに、1〜2週間ほどで治まります。
ピークを過ぎても強い痛みが引かない場合、痛みが強くなっている場合は、術部が細菌に感染している可能性があります。感染している場合は早めの対応が必要なため、歯科医院に連絡して受診するようにしましょう。
インプラント治療後で痛むときにやってはいけないことは？
患部が痛む時期は、免疫力が下がるような行動や傷口を刺激することは避けましょう。傷の治りが遅くなったり、傷口から細菌が入ることで感染症を引き起こすリスクが高まります。
具体的には、以下のような行動を避けるようにしてください。
・処方された抗生物質を途中で辞める
・アルコール飲料を飲む
・傷口を触る
・喫煙する
・辛いものや熱いものなど刺激物を食べる
インプラント手術後痛み止めが効かない時はどうしたらいい？
インプラント手術後に痛み止めが効かない場合は、インプラント周囲炎などのトラブルが発生している可能性があります。
また、炎症が強く起きていると痛み止めの効きが悪くなることがあるため、インプラント手術をした部位を冷やして炎症を抑えてみましょう。
術後、麻酔が切れて痛みを感じてから痛み止めを飲むと効きが悪かったり、効果が薄まったりすることがあるため、痛みを感じる前に痛み止めを服用することがおすすめです。
インプラントの痛みの相談先は？
インプラントの痛みについては、まずは担当の歯科医師に相談しましょう。
担当医以外に相談したい場合は、インプラント治療を取り扱っている別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けることも可能です。
また、医療事故を疑う場合や総合的な相談は、お住まいの地域の消費者センターや各都道府県・保健所を設ける市区町村に設置が定められている医療安全支援センターで相談が可能です。
インプラント治療した数年後（10年後）に痛む原因は？
インプラント治療を受けた数年後に痛みが出た場合、以下のような問題が発生している可能性があります。
・インプラント歯周炎
・インプラントの土台と人工歯を連結しているネジが緩んでいる
・噛み合わせの悪化
・周囲の歯のトラブル
・インプラントの土台と骨の境目で起こるひび割れ
誤った自己診断は思わぬトラブルを起こす可能性があるため、治療を受けた歯科医院や定期検診を受けている歯科医院で相談してください。
既に閉院しているなど相談ができない場合は、ご自身のインプラントと同じメーカーのインプラント治療を提供している歯科医院で検査や診断、必要な処置を受けましょう。
老後にインプラントが痛む原因は？
高齢になると免疫力が低下して細菌感染のリスクが高まり、インプラント周囲炎を患う可能性が高くなります。
インプラント周囲炎になると顎の骨が溶けて痛みを感じたり、歯肉が炎症を起こして痛みを感じることがあります。痛みを感じるときには重篤な状態になっていると言われているため、早めに歯科医院でインプラントやお口の中のメンテナンスを受けるようにしましょう。
そのほか、インプラントと被せ物をつなぐ部分が緩んでしまった、インプラント自体がぐらついているなどの可能性も考えられます。
インプラント治療で骨造成した場合、痛みはどのくらい？
骨造成では手術範囲が広くなるため痛みが出やすくなるほか、骨造成をしない場合に比べて腫れが強く出る傾向にあります。痛みのピークは術後3〜4日程度で、10日前後痛みが続くといわれているため、痛み止めの服用や冷やすなどの対策を行うようにしましょう。
骨造成の方法によっては、鼻の横に鈍痛を感じたり、副鼻腔炎になることもあります。
症状が長期にわたって続く場合は、歯科医院で相談するようにしましょう。
インプラント手術後の抜糸は痛みを感じるの？
歯茎を縫い合わせている糸を取り除く必要がありますが、基本的に麻酔をしなくても強い痛みはほとんど感じません。違和感を感じる、ちょっとチクチク感じる程度であるといわれています。
稀に、歯肉の治癒の経過次第で痛みを感じることがあるため、痛みを感じた場合は麻酔をしてほしいと歯科医師に伝えてみましょう。
インプラントの周りが痛い原因は？
インプラント周囲炎になっている可能性があるほか、上顎のインプラントの場合は、副鼻腔炎になるとインプラントに痛みや浮いた感じを感じたりすることもあります。
歯の痛みを感じる場合はインプラントの隣の歯が虫歯になっていたり、歯周病になっていることも考えられます。長期的に続く痛み、繰り返し何度も痛む場合は早めに歯科医院で検査や診断を受けるようにしましょう。